2015
PFFP
大学教員準備プログラム(フルコース)
2015年度プログラム
PFFP ワークショップ(オリエンテーション)
2015年7月18日(土)10:00~17:30
PFFP へようこそ
“2015年度東北大学 大学教員準備プログラム(Tohoku U. PFFP)の参加者の顔合わせです”
自己紹介,プログラムの説明,大学教員の仕事と専門性(講義),リフレクションについて(講義),比較の目を育てる(ワークショップ),事務手続き等を行います。参加者はこれらの活動を通じて,お互いのことを知り,これからの活動にむけての準備を始めます。
・PFFP の目的に関する講義
・大学教員の役割と大学教育に関するブレインストーミング
・比較の視点を育てるワークショップ
・課題とリフレクティブ・ジャーナルの説明
基礎知識を得る
2015年8月25日(火) 13:00~17:00
授業デザインとシラバス作成
“シラバス作成を通じて,15回の授業設計について実践的に学びます”
教育活動の基礎知識を得る(ワークショップ)では,大学の授業における目標,活動,評価や授業設計について,シラバス作成を通して考えます。参加者は事前にシラバスを作成し,提出します。
・授業の全体を構想しシラバスに反映する
・「ルーブリック」とは
基礎知識を得る
2015年9月10日(木)
学習と教育の科学:日本の子どもの数学的・科学的リテラシーはどう高まるか
“認知理論と教育実践研究の両面から,大学における授業改革の方向を検討します”
教育の世界では「学習者中心」がキーワードになっています。人間の学習や動機づけのメカニズムを理解したうえで,学生はどのように学ぶべきか,教員はどのように教えるべきかを考えます。
・PISA調査
・日本の子どものリテラシーの特徴
・心理学の観点からの学力モデル
・「わかる学力」と「できる学力」
基礎知識を得る
2015年9月16日(水) 13:00~15:00
授業づくり:準備と運営
“学習者の認知面・心理面から授業づくりについて学びます”
学習者が集中し,十分に理解できるような授業をつくるためには何に留意し,どのような準備をして,いかに授業を展開すると良いのでしょうか。一回の講義形式の授業を念頭において学びます。
・理解の認知プロセス
・知識の活性化
・メンタルモデルの構築
・気持ちのコントロール
実践力を磨く
2015年11月12日(木) 13:00~17:00
マイクロティーチング
“自分で設計した授業を実践し(マイクロティーチング),他の参加者からコメントをもらいます”
1回の授業を設計するために,まず,設計しようと考えている90分の授業のうち10分程度を設計・実践し(マイクロティーチング),他の参加者とともに,良かった点,工夫できる点などを検討します。また,授業の様子はビデオで撮影し,後日,自分の授業を見直す際に利用します。
・マイクロティーチングの実践
・参加者同士のディスカッション
・セルフリフレクションの実践
基礎知識を得る
2015年12月3日13:00~16:10
コーチング技能を活用した院生指導
“大学院生の研究指導に役立つコーチング技能を学びます”
コーチング技術の開発に取り組んできた医工学研究科の出江紳一先生によるワークショップです。学生にヒントや挑戦を与えたり,動機づけ,励まし,対話を行う活動を実践的に学びます。
・講義
・ワークショップ
実践力を磨く
2016年2月3日(水)13:00~17:30
模擬授業
“2回目の授業実践では,前回のフィードバックを活かしたチャレンジの機会が得られます”
マイクロティーチングのふり返りの結果を反映し,ブラッシュアップした授業計画で模擬授業(20分程度)を実践します。実践の場には先達教員も参加し,多様なコメントや評価をフィードバックします。
・模擬授業の実践
・先達教員からのフィードバック
・セルフリフレクションの実践
先達から学ぶ
2015年10-2016年1月
授業を見る聞く学ぶ:授業参観
“教育経験の豊富な教員の授業を参観します”
東北大学総長教育賞を受賞した教員など教育経験の豊富な教員の授業を参観し,授業終了後に授業実践者と共にふり返りのディスカッションを行います。
・実授業の参観
・授業者とのディスカッション,質疑応答
先達から学ぶ
2016年3月9日(水)13:30~16:30
先達教員による個人コンサルテーション
“多様な背景を持つ先達教員が皆さんの成長を支援します”
これまで執筆してきたリフレクティブジャーナルをもとに,先達教員との個人面談を実施します。また,グループディスカッションを通して,参加者全員と共有したいトピックなどについて議論する時間ももちます。
・個人コンサルテーション
・合同ディスカッション
自己省察力を養う
プログラム実施期間中随時
リフレクティブ・ジャーナルの執筆
“プログラム期間中を通して,リフレクティブ・ジャーナルの作成に取り組みます”
プログラムを通して,大学教員という仕事や大学教育に関する考え方がどのように発展していったのかをリフレクティブ・ジャーナルに記録し,自分なりの教育観を構築します。このリフレクティブ・ジャーナルを通して,自身が達成したこと,そしてそこまでのプロセスをふり返り,自己省察に役立てます。
・各セミナー,ワークショップ受講後にリフレクティブに実践をふり返って記録する
【オプション】国内・海外他大学訪問調査
“国内・海外の大学を訪問し,フィールドワークを行うことで比較の視点を養います”
国内外の他大学を訪問し,授業参観者ディスカッションを行います。異なる学生集団や環境を観察することで,大学の在り方の多様性などについて学びを深めます。参加者は希望調査のうえ選抜により決定します。
海外調査訪問の参加には英語によるコミュニケーション能力が求められます。
国内他大学訪問調査:10月27日~29日
海外他大学訪問調査:2016年2月28日~3月6日
成果報告会
“プログラムの成果について発表し,他の参加者と共有します”
プログラムで学んだことをまとめ,先達教員や,プログラムOB/OGらと共有し,フィードバックを受けます。プログラムのすべてに参加し,課題を提出した参加者には,東北大学 高度教養教育・学生支援機構から修了証を授与します。
日程:2016年3月23日(水)
・プログラムの成果発表
・先達教員からのコメント
・修了証授与式
・懇談会