2011
EMLP
大学教育人材育成プログラム
2011年度プログラム(EMLP※)
※EMLPとは、履修証明プログラム「大学教育人材育成プログラム(EMLP)」の略称。LADは、EMLPを発展・継承したプログラムです。
STEP.1 問題を抽出する
キックオフ・ワークショップ「教育マネジメントの視点を発展させる」
参加者は応募の際に提出したレポートと、レポートへのコメントを基に、所属機関・部局が直面し、解決しなければならない課題についてプレゼンテーションを行いました。課題のプレゼンテーションとその後のやり取りを通じて、課題について多面的に理解できる視点の獲得を目指しました。
活動内容
■カナダの高等教育に関するレクチャーの受講
■課題についてのプレゼンテーションとディスカッション
カナダ・クィーンズ大学派遣オリエンテーションを兼ねたワークショップです。参加者は,派遣先であるカナダの高等教育制度についてカナダ大使館から派遣された講師によって基礎的な知識を得,外国の高等教育から自らの課題を分析する準備を行いました。また、解決課題についてプレゼンテーションし,助言者及び参加者相互の討議を通じて問題分析と課題の整理を行いました。
助言者:
立命館大学教育開発推進機構・教授 沖裕貴(高等教育学)
東北大学高等教育開発推進センター・教授/大学教育支援センター長 羽田貴史(高等教育論)
筑波大学大学研究センター長 吉武博通(大学マネジメント論)
講 師:
カナダ大使館一等書記官(学術文化交流担当) エリック・ピーターソン
日 程:
2011年9月2日(金) 10:00~17:00
場 所:
東北大学片平さくらホール
ワークショップ・スケジュール
司会進行:
午前の部/杉本和弘(東北大学・大学教育支援センター調査研究部門長)
午後の部/立石慎治(東北大学・大学教育支援センター研究開発員)
10:00-10:05 | 開会の挨拶: 羽田貴史(東北大学大学教育支援センター長) |
10:05-10:20 | 趣旨説明: 大学教育マネジメント人材育成プログラムについて プレゼンター: 杉本和弘 |
10:20-12:00 | セッション1: カナダの高等教育の全体像 講師: エリック・ピーターソン(カナダ大使館一等書記官) 言語: 英語 |
12:00-13:00 | ランチ・ミーティング |
13:00-16:00 (休憩含む) | セッション2: ワークショップ「教育マネジメントの視点を発展させる」 1人あたり:プレゼンテーション (10分) ・質疑応答(5分) 言語: 日本語 助言者: 沖裕貴(立命館大学教育開発推進機構) 羽田貴史 吉武博通(筑波大学大学研究センター) |
16:00-16:55 | 議論 |
16:55-17:00 | 閉会の挨拶: 羽田貴史 |
17:00- | 連絡事項等 |
STEP.2 問題解決への多様なアプローチを知る
クィーンズ大学集中コース
参加者は第1ステップで設定した各自の課題を解決するための知識・技能をブラッシュアップ、または新たに学び取るべく、クィーンズ大学教授・学習センターでの研修を受講しました。座学だけではなく、当該大学での実践を観察することを通じて、教育マネジメントに関わる知識・技能の獲得、深化を図りました。また、各自の課題に応じて、当該大学において教育マネジメントに携わる人物へのインタビューなどを行い、各自の課題解決に有用な示唆を得ました。
活動内容
■クィーンズ大学集中コースの受講
■教育改革に関する基礎的な知識・技能の理解
■各自の課題に基づくアクションラーニングの実施
クィーンズ大学教授・学習センターが提供する5日間のコースです。参加者は教育改革に必要な知識・技能に関する共通コースワークの受講に加えて、各自の課題に関わるリサーチを行う独自研究を進めました。クィーンズ大学の教育マネジメントを学び,問題解決への多角的なアプローチに触れました。
講 師:
クィーンズ大学教授・学習センター センター長 ジョイ・マイティ(組織行動学)
クィーンズ大学教授・学習センター 副センター長 デニス・ストックリー(教育心理学)
クィーンズ大学教授・学習センター 教員 アンディ・リージャー(理学療法学)
クィーンズ大学教授・学習センター エデュケイター・イン・レジデンス ジョナサン・ローズ(政治学)
クィーンズ大学教授・学習センター 専門職員 ペニーナ・ラム(人的資源管理)
日 程:
2011年9月26日~30日(5日間)[9月24日出国・10月2日帰国]
場 所:
Donald Gordon Conference Centre, Queen’s University
クィーンズ大学集中コースの内容
クィーンズ大学集中コースは、全員が受講する共通部分(午前)と、独自研究に取り組む個別部分(午後)とに分かれています。
Monday (26 Sep) | Tuesday (27 Sep) | Wednesday (28 Sep) | Thursday (29 Sep) | Friday (30 Sep) | |
---|---|---|---|---|---|
AM | ・Week Overview ・University Structures of Queens ・Quality Assurance at Queens | ・Understanding ・Student Learning ・Active Learning in a Class | ・Approaches to Course Design | ・Preparing Teaching Dossier ・Evaluation of Teaching ・Leadership Program at Queen’s | ・The Scholarship of Teaching and Learning ・Program Evaluation |
PM | ・Campus Tour ・Individual Consultation | ・Action learning (Individual project) | ・Action learning (Individual project) ・Optional Teaching Development Workshop | ・Action Learning (Individual project) ・Optional NSSE Presentation Large ・Class Teaching Observation | ・Travel to Toronto |
STEP.3 改革案を磨き上げる
コンサルテーション・ワークショップ「教育マネジメントへのアプローチを磨く」
最終課題の改革案を作成してもらう中途段階で、改革案作成を更に支援するために、助言、コンサルテーションの機会を持ちました。第1ステップならびに第2ステップの講師・助言者を得、参加者は進捗状況へのコメントや新たな示唆を得ました。また、参加者の希望に応じて、クィーンズ大学講師によるインテンシブなコンサルテーションの時間を設けました。
活動内容
■改革案の原案を英語でプレゼンテーションし、カナダでの研修講師によるコンサルティングを受ける
■カナダならびに日本の助言者との議論を通じて、改革案を磨き上げる
■希望に応じて個別コンサルテーションを受ける
改革案の作成を支援するために行われる、参加者へのコンサルテーション・ワークショップです。第1ステップならびに第2ステップのフォローアップとして行われます。3日間のうち、1、2日目(1月7日8日)には、参加者が各自の改革案の原案をプレゼンテーションし、クィーンズ大学の講師と日本人助言者からコメントを得ます。
ワークショップ最後の検討会では、改革案作成に向けてのディスカッションの時間を持ちます。3日目(1月9日)は、希望者に対してインテンシブなコンサルテーションを受けられる機会を設けます。
講 師:
クィーンズ大学教授・学習センター アンディ・リージャー
クィーンズ大学教授・学習センター ジョナサン・ローズ
立命館大学教育開発推進機構・教授 沖裕貴
東北大学高等教育開発推進センター・教授/大学教育支援センター長 羽田貴史
筑波大学大学研究センター長 吉武博通
日 程:
2012年1月7~9日(3日間)
場 所:
東北大学片平さくらホール
STEP.4 改革案を完成させる/実施する
改革案ポートフォリオの作成と提出
一連のステップを通じて得た知識・技能を用いて、各自の機関・部局が抱える課題に対する改革案を完成させます。参加者によっては、改革案の部分的な実施結果も併せて提示することになります。
活動内容
■自身で設定した課題に対する改革案のレポート作成・提出(英語版のサマリーも併せて提出)
なお、レポートはポートフォリオ形式での提出とする。したがって、改革案を執筆する過程で作成した副産物や参照したデータ等、改革案の有効性を支持するものがあればそれも併せて提出すること。
締 切:
2012年3月31日