2024
実務家
MoveJapan
企業のビジネスパーソン等のために
企業人等実務家の方々を対象に、産業界から大学へ越境して教育の変革に取り組む実務家教員(社会人教授等)をはじめ、企業内教育を含め、日本の人材育成の変革に貢献する人材への成長を支援します。
大学のポスドク・大学院生等のために
大学の教職員・ポスドク・大学院生等の方々を対象に、企業人等実務家との交流・学び合いによって産業界等で活躍するためのマインドセットやビジネススキルを獲得する場を提供します。
プログラムの特長
Feature
01 産学連携による人材育成と知識の交流
02 インストラクショナルデザインと人材開発DX論の専門知識
03 多様性と自律性を重視した学びの
受講者同士のネットワーキングと、産学のリーダーたちとの深い議論を通じて、
あなたのキャリアに革命をもたらす一歩を踏み出しましょう。
プログラム概要
Summary
「産学変革人材 Move Japan プログラム」は、国の事業として取り組んだAIBETの実績を活かしつつ、人材と知の越境・循環により、低迷する経済と閉塞感の漂う社会を変革し、日本を前に進めていく原動力となる変革人材の輩出を目指します。
このため、企業人等と博士人材等がビジネスとアカデミアの境界を越境して共に学ぶことで、人材育成を通じた新たな価値創造と社会変革の推進者へと成長することを期待しています。また、広く産官学における異業種間・異職種間の越境を含む多様な人材の出会いと学び合いの場としての役割も果たします。
〔参考〕産学連携教育イノベーター育成プログラム(AIBET: Academia-Industry Bridge Program for Educational Transformation)は、企業人等の実務家を対象として大学教員に必要な知識・スキルを獲得してもらう研修プログラムで、2020年度から2023年度までに計341名の修了者を輩出し、うち77名が既に大学等で常勤教員・非常勤講師等として活躍しています(2024年度現在)。 AIBETとは・・・
プログラムの達成目標
「産学変革人材 Move Japan プログラム」の到達目標は、次に掲げるミッション・ビジョン・バリューの実現であり、これらを実現する人材育成の変革プランを策定してもらい、ルーブリックを用いて評価します。
①ミッション:「越境」人材による社会「変革」
②ビジョン:「越境」のための「学び」「出会い」の場の提供
③バリュー:人と組織を元気にする「多様性」と「自律性」
プログラムで身に付く知識・スキル
● 産学越境戦略/Business-Academia Crossover Strategy
ビジネスとアカデミアの境界を超える戦略的アプローチを学び、革新的な協働と知の循環に参画する能力を獲得します。
● 変革と自律のマインドセット/Innovative and Autonomous Mindset
経済・社会に活力をもたらす変革の先導者を目指して、基盤となる課題発見・解決能力及び自律的思考を養います。
● ダイバーシティーマネジメント/Diversity Management
異なる背景や専門性を持つ人々の強みを活かす協力により、挑戦と成長を続ける組織風土の形成に貢献する力を磨きます。
● 人材育成スキル/Human Resource Development Skills
産学において変革志向のリーダーシップを育成していくため、実践的な教育プログラムと人材開発の戦略を習得します。
● インストラクショナルデザイン(ID)/Instructional Design (ID)
学習の効果・効率・魅力を高める教育・研修設計のためのシステマティックで実践的な手法と理論を学びます。
● DXリテラシー/Digital Transformation Literacy
デジタルトランスフォーメーションとそのための人材育成に求められるITスキルとAI・データリテラシーを習得します。
プログラム内容
Contents
各科目は、専門性の高い大学教員を講師とした受講者とのコミュニケーション重視の双方向講義、並びに、ビジネスパースン・大学教職員・各種専門職など多様な受講者の交流・学び合いを活かしたアクティブラーニングを行い、産学の越境・連携による人材育成の変革・高度化のためのプログラムを最終成果物として開発します。
本プログラムは、上記の到達目標の達成のため、次の6つの科目で構成されています。
Day 1|9.15 sun
01 イントロダクション
到達目標の確認、カリキュラムの説明等。越境による変革に向けた抱負等を語り合う。
講師:杉本和弘(東北大学教授)
02 産学越境人材論
国際的視点から、日本の産学における人材育成・活用上の課題、変革人材の必要性、ビジネスとアカデミアの境界を越境する意義等を学ぶ。
講師:大森不二雄(東北大学教授)、佐渡誠(KPMGコンサルティング㈱ 執行役員)、湯浅尚樹(㈱サイバーレコード人事部長)
03 人材開発論
教育・研修の効果・効率・魅力を高めるツールとして世界で活用される、インストラクショナル・デザイン(ID)の基礎理論や具体的手法を学ぶ。
講師:鈴木克明(武蔵野大学教授)、荒木恵(リープ㈱取締役)
Day 2|9.22 sun
04 産学変革人材セミナー
産学の越境・連携による人材育成の変革・高度化のために何が必要か、そして受講者自身は変革人材としてどう貢献するか、ディスカッションする。
講師:大森不二雄(東北大学教授)、杉本和弘(東北大学教授)、大坂祐希枝(マーケティングコンサルタント)
05 人材開発DX論
AI・データサイエンス等の最新動向を踏まえ、人材育成のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を進めるうえで必須の基礎的知識・スキルを学ぶ。
講師:喜多敏博(熊本大学教授)、中山浩太郎(NABLAS㈱代表取締役)
Day 3|10.6 sun
06 産学越境人材開発演習
以上の諸科目の学習成果を活かしつつ、人材育成の変革・高度化のためのプランを最終成果物として策定・発表する。
講師:大森不二雄(東北大学教授)、杉本和弘(東北大学教授)、東由紀(コカ・コーラ ボトラーズジャパン㈱ 執行役員 最高人事責任者 兼 人事・総務本部長、コカ・コーラ ボトラーズジャパンベネフィット㈱ 代表取締役社長)、楠晴奈(㈱リバネスひとづくりセンター長)
学習時間は、同期型研修20時間と予習・開発時間10時間の計30時間です。
修了要件は、開講期間内に本プログラムの30時間の全ての活動に参加し、指定の課題を提出することです。修了者には、本プログラムの受講証明書及びオープンバッジ(デジタル証明書(予定))を発行します。
研修は、いずれも原則としてZoomを使った同期型オンライン研修です。希望者向けに集合型研修も可能にする場合は、事前に場所等を連絡します。
主な講師
大坂 祐希枝
(マーケティングコンサルタント)
略歴:元WOWOWコミュニケーションズ取締役。現在はさくらインターネット、伊藤ハム米久HDの社外取締役を務めるほか企業や大学での講演多数。
中山 浩太郎
(NABLAS㈱代表取締役)
略歴:AI分野の人材育成・研究開発・コンサルティング等の事業を展開。博士(情報科学)。東京大学特任助教・特任講師を経て起業。
荒木 恵
(リープ㈱取締役)
略歴:企業向け教育設計コンサルティング。『インストラクショナルデザイン:成果から逆算する“評価中心”の研修設計』出版(2024年)。
佐渡 誠
(KPMGコンサルティング㈱執行役員)
略歴:企業の戦略策定から新規事業構想まで多数支援。近年は社会のあるべき未来に向けたイノベーションを企業・自治体等に仕掛ける。
東 由紀
(コカ・コーラ ボトラーズジャパン㈱ 執行役員 最高人事責任者 兼 人事・総務本部長、コカ・コーラ ボトラーズジャパンベネフィット㈱ 代表取締役社長)
略歴:日米の金融機関で営業に従事し、2013年に人事にキャリアチェンジ。2020年より同社で経営戦略の実現を支える人的資本強化に取り組む。
湯浅 尚樹
(㈱サイバーレコード 人事部長)
略歴: AIBET 2021修了。2024法政大学大学院修士修了。IT、製薬、EC(電子商取引)での経験から産学越境、地方創生、サステナブルキャリアの融合を目指す。
楠 晴奈
(㈱リバネス ひとづくり研究センター長)
略歴:人材開発事業部長を経て現職。教育CSRや・アントレプレナーシップ教育など、企業・大学の人材育成プログラムの開発経験を豊富に持つ。
大森 不二雄
(東北大学 教授)
専門:教育社会学、教育政策、高等教育
略歴:文科省、在英・在米大使館、熊本大学教授、首都大学東京教授等を経て、現職。PhD (ロンドン大学)
杉本 和弘
(東北大学 教授)
専門:比較教育学、高等教育論
略歴:鹿児島大学准教授等を経て現職。日本高等教育学会理事、大学教育学会理事等。博士(教育学)。
専門:教育工学、教授設計論(ID)
略歴:ibstpi™フェロー、日本教育工学会監事等。IDに関する著書多数。
鈴木 克明
(武蔵野大学 教授、熊本大学名誉教授)
喜多敏博
(熊本大学 教授)
専門: オンライン学習、人工知能応用
略歴:京都大学、大学院を修了し,熊本大学助手,准教授を経て現職。工学博士(名古屋大学)。
受講要件
企業のビジネスパーソンへ
キャリアアップは越境から:産学の壁を超えて、未来を切り拓くあなたへ
大学院生・ポスドク等へ
ビジネスリーダーと共に新たなチャレンジへ:殻を破る交流がもたらす飛躍の機会
●応募資格:
下記、①を充たし、かつ、②又は③を充たす者
①大学を卒業した者又はこれと同等以上の学力があると認められた者
②専門的技術的又は管理的な職務における実務経験を有する者
③大学の教職員・ポスドク・大学院生
●定員:
20名(最小催行人数:10名)
●費用:
150,000円