2012.08.20

セミナー

2012年度PDセミナー

受講にあたって

PDプログラムは、体系化し、セミナー・ワークショップをシリーズに分けて準備しております。このほかに、単独のセミナーを用意し、それぞれ、コードを付し、院生、新任教員、中堅・リーダー教員、職員のどの層を対象に企画したかが分かるようにしました。院生・教職員の様々な必要性に対応して計画的に受講しやすいようにしています。 しかし、もちろん、これらの区別は大まかな目安であって、縛られる必要はありません。シリーズ内のセミナーすべてを受講する必要はありませんし、必要なものだけ受講して結構です。なお、各セミナーを受講し所定のアンケートに回答することで、受講管理システム上にセミナー受講記録が作成されます。シリーズのセミナー全てを受講した方の請求があった場合は、この受講記録に基づき、各シリーズの「受講証明書」を発行いたします。

1 大学の授業を設計する(基礎)

1 授業デザインとシラバス作成

  • コード:教授技術論 L-04
  • 対 象: 院生 ◎   新任 ◎   中堅・リーダー ○   職員 △ 
  • 開催日:2012年7月13日(金) 16:30-18:30
  • 概 要:シラバスの数ある機能のうちでも、特に授業デザインの小道具としての側面に注目し、1学期(15回)を通して展開される授業について、教育目標・教育学習
    活動・学習成果の把握を構造化することの重要性を解説します。また、その方法を体験し身に付けてもらうために、参加者の皆さんが作成したシラバスを材料に
    セミナーを進めていく予定です。
  • 講 師:串本 剛 (東北大学高等教育開発推進センター講師)

2 授業づくり:準備と運営

  • コード:教授技術論 L-04
  • 対 象: 院生 ◎   新任 ◎   中堅・リーダー ○   職員 △ 
  • 開催日:2012年9月5日(水) 15:00-17:00
  • 概 要:1回の講義形式の授業を念頭に置いて、学生が授業に集中し、授業内容を十分に理解できるような授業をつくるためにはどのような点に留意する必要があるのか、どんな準備をして、いかに授業を展開するとよいのかについて、学習者の認知面・心理面から解説を行います。
  • 講 師:邑本 俊亮(東北大学災害科学国際研究所教授)

2 大学の授業を改革する(応用)

1 学生が学び合う授業の理論と実際

  • コード:教育内容・カリキュラム論 L-03,学習指導法 S-01
  • 対 象: 院生 ○   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 △ 
  • 開催日:2012年10月5日(金) 14:00~17:30
  • 概 要:小学校から大学の幅広い教育機関をフィールドに、認知心理学的視点から研究と実践を重ねており、“建設的相互作用”の提唱者としても知られる三宅なほみ教授をお招きし、学生の学び合いが推奨される理論的背景をご講演いただくと共に、実際に学生参加の授業を展開するために、学び合いを体験するワークショップを開催します。
  • 講 師:三宅 なほみ(東京大学大学院教育学研究科 教授)

2 データに基づく教育改善の可能性を探る

  • コード:教育マネジメント M-03
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ◎ 
  • 開催日:2012年12月7日(金) 14:00-17:30
  • 概 要:日本においてIR活動の実践・研究を主導してきた講師をお招きし,最先端の経験を共有します。どのようなデータをいかに収集・分析し,学内のどこに発信す
    ることで教育改善に結びつけてきたのか,そのコツを学びます。また,「データに基づく教育改善」に関わる人材に求められる知識や技能についても議論し,セ
    ミナー参加者がそれぞれの現場で教育改善を進める際の糸口を探っていきます。
  • 講 師:山田礼子(同志社大学社会学部 教授),鳥居朋子(立命館大学教育開発推進機構 教授),山田剛史(愛媛大学教育・学生支援機構 准教授)

3 教育マネジメントの力を創る

1 学びを促す学習コミュニティの創造と運営

  • コード:組織運営論 M-01,学生論 W-01
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ○   職員 ◎ 
  • 開催日:2012年8月22日(水) 13:00-17:30
  • 概 要:大学を学習コミュニティとして再構築していくには,学生や互いの主体的な学びを支え促す教職員の存在や,学習空間の整備が不可欠になります。そこで本プロ
    グラムでは,学習コミュニティへの転換を促すために,どのような学習空間や相互の関係性を創造し運営していくのかについて考えます。
  • 講 師:井下 理(慶應義塾大学・教授),米澤 誠(東北大学付属図書館・総務課長),足立 佳菜 ・ 鈴木 学(東北大学SLAサポート室・室員),今野 文子(東北大学高等教育開発推進センター・助教)

2 大学職員のための業務改善・企画力養成講座

  • コード:組織運営論 M-01
  • 対 象: 院生 △   新任 △   中堅・リーダー △   職員 ◎ 
  • 開催日:2012年11月6日(火) 13:00-17:00
  • 概 要:大学職員に必要な能力として「問題発見・解決能力」がよく取り上げられています。このプログラムは,大学改革,業務改善を行っていく上での,「問題発見・
    解決能力」と「企画提案力」の手法を学ぶものです。研修のための研修ではなく,このプログラムで身につけた手法や企画書を実際に大学に持ち帰り,上司や大
    学に提案できるよう,実践に即したスタイルで行います。
  • 講 師:秦敬治、仲道雅輝、阿部光伸(愛媛大学)

3 ポートフォリオを使いこなす

  • コード:学習指導法 S-01,教授技術論 L-04
  • 対 象: 院生 △   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 ○ 
  • 開催日:2012年11月16日(金) 14:00~17:00
  • 概 要:教員の教育理念や教育方法に関する証
    拠資料をまとめたティーチング・ポートフォリオは、教育改善はもちろん、教育業績評価、教育賞の選定などへの利用も期待されています。ティーチング・ポートフォリオの活用方法や意義についての講演のほか,実際にティーチング・ポートフォリオを使って教育活動のふり返りを経験してみるワークショップも開催いたします。
  • 講 師:栗田佳代子(東京大学総合教育研究センター特任准教授)

4 大学の危機管理 ―ヒューマン・エラーとリスクマネジメント―

  • コード:組織運営論 M-01
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ◎ 
  • 開催日: 
  • 概 要:大学におけるあらゆる活動は、大なり小なりリスクを含んでいます。正課の教育,課外活動,学生への支援活動も例外ではありません。事故発生時に実施体制や
    リスク管理に不備がある場合、ほぼすべての責任が大学全体に及びます。また場合によっては、教職員個人が法的あるいは道義的な責任を問われ、民事上の責任
    も問われることがあります。大学の運営に責任を持つ教職員だけでなく,すべての教職員・学生にリスクマネジメントは不可欠な教養ですが,十分な基礎知識が
    あるとはいえません。安全な大学生活と運営のために,本セミナーを企画しました。
  • 講 師:仁平義明(白鷗大学・教授/東北大学・名誉教授)
    坂田 仰(日本女子大学・教授)

4 学生を指導する

1 学生のための心理・教育的支援 ~学生相談の基礎知識~

  • コード:学生相談 W-02,学生論 W-01
  • 対 象: 院生 ◎   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 ◎ 
  • 開催日:2012年8月28日(火)13:30~16:00
  • 概 要:新任教職員,学生指導に困難を感じている教職員,さらには将来の大学教員をめざしている大学院学生といった方々を対象に,学生の多様性に応じた心理・教育的支援の現状及び在り方について,学生相談の立場から分かり易く紹介・解説します。
  • 講 師:池田 忠義 准教授(東北大学高等教育開発推進センター学生相談室/学生相談所相談員),堀 匡 助教(東北大学高等教育開発推進センター学生相談室/学生相談所相談員),佐藤 静香 助手(東北大学高等教育開発推進センター学生相談室/学生相談所相談員)

2 学生のための心理・教育的支援—発達障害学生への視点

  • コード:学生相談 W-02,学生論 W-01
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ◎ 
  • 開催日:2012年11月26日(月) 15:00-16:30
  • 概 要:新任教職員,発達障害学生の指導に困難を感じている教職員,さらには将来の大学教員をめざしている大学院学生等,必ずしも心理臨床の専門家ではない方々を
    主な対象として,発達障害という用語で総称される多様な状態像と,大学等の高等教育機関における適切な心理・教育的支援の在り方について理解を深めます。
  • 講 師:川住 隆一(東北大学教育学研究科・教授)

3 大学教職員に求められる異文化理解 — 留学生とともに考える

  • コード:学生論 W-01,学生相談 W-02
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ◎ 
  • 開催日:2012年12月17日(月) 16:20-18:30
  • 概 要:留学生と日本人学生が共に参加する多文化クラス「日本文化を考える―国際共修ゼミ―」に参加する形で実施します。授業では,大学教育の場でしばしば起こりがちな異文化摩擦の具体的事例をとりあげ,グループ討論を通じて,その原因や予防・解決方法について考えます。
  • 講 師:佐藤 勢紀子(高等教育開発推進センター・日本語研修室・教授)

5 外国語教育の指導力を育成する

1 外国語教育の指導力を育成する

  • コード:高等教育論 L-01
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ◎ 
  • 開催日: 
  • 概 要:外国語教育は、教養・専門双方の視点から大学教育・大学院教育の柱であり、その充実が大きな課題である。しかしながら日本の語学教育においては、養成(供
    給)段階における語学教育の専門的訓練がまだ十分ではなく、入職後も持続的に教員の専門性開発活動が必要である。本プログラムは、語学教育の最新の理論と
    実践を提供するものである。
  • 講 師:中嶋嶺雄(国際教養大学・学長),姫田麻利子(大東文化大学・准教授),浅川照夫(東北大学高等教育開発推進センター・教授),Ben SHEARON(東北大学高等教育開発推進センター・講師),志柿 光浩(東北大学大学院国際文化研究科・教授、教養教育院・教養教育特任教員)杉浦 謙介(東北大学大学院国際文化研究科・教授、教養教育院・教養教育特任教員),李 郁蕙 (東北大学高等教育開発推進センター・講師),Ben SHEARON(東北大学高等教育開発推進センター・講師),Daniel EICHHORST(東北大学高等教育開発推進センター・講師),古石 篤子(慶應義塾大学・総合政策学部・教授、兼政策・メディア研究科委員),姜 麗萍(北京語言大学・中国語研修学院・教授),張 立波(東北大学高等教育開発推進センター・講師),李 郁蕙(東北大学高等教育開発推進センター・講師),王 其莉(東北大学大学院文学研究科・専門研究員、東北芸術工科大学・中国語非常勤講師)

6 英語で授業をする

1 Classroom English: Pronunciation and Expressions

  • コード:学習指導法 S-01
  • 対 象: 院生 ◎   新任 ◎   中堅・リーダー ○   職員 △ 
  • 開催日:2012年9月28日(金) 13:00~16:30
  • 概 要:英語で授業をする際に,授業内容は英語で準備をできても,スムーズな授業運営のためには授業の始め方,学生への指示の出し方などの英語表現を知っておく必
    要があります。本ワークショップでは,将来英語で授業を担当する可能性のある教員のみなさんや大学教員を目指す大学院生のみなさんを対象として,授業の中
    で使う英語表現や発音方法を実践的に学びます。
  • 講 師:ヴィンセント・スクラ(東北大学高等教育開発推進センター語学教育室 講師),トッド・エンスレン(東北大学高等教育開発推進センター語学教育室 講師)

2 Planning and Managing Active Learning in English

  • コード:教授技術論 L-04
  • 対 象: 院生 △   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 △ 
  • 開催日: 
  • 概 要:学生が主体的・能動的に学ぶことをactive learningと言います。本セミナーでは、学生の主体的に学びを促進するような教授法を英語で行う方法について学ぶことを目的としています。学習理論の基礎、主体的な学びを促進するような授業の設計方法、留学生の多様性を考慮した授業の展開の方法などを学びます。
  • 講 師:ローラ・ハーン(Director, Intensive English Institute, University of Illinois at Urbana-Champaign),トッド・エンスレン(東北大学高等教育開発推進センター講師)

1 留学生と日本人学生が共に学ぶ場を作る─グローバル人材を育成する授業とは─

  • コード:教授技術論 L-04
  • 対 象: 院生 ◎   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 ○ 
  • 開催日:2012年9月12日(水) 13:00-17:30
  • 概 要:近年の大学国際化の推進に伴い、多くの日本の大学において、留学生と日本人学生が共に学ぶ授業の実践例が増えています。本シンポジウムでは、学生の多様な
    バックグラウンドなどが影響する異文化環境での授業実施について、授業を担当する教員がもつべき異文化理解への意識や、学生同士のコミュニケーションを促
    進させるための授業実施方法に関し、日本の大学の実例を取り入れながらメルボルン大学の研究プロジェクトを学びます。また、授業実践における異文化環境の
    活用を通じたグローバル人材育成の可能性について、参加者間の議論を呼びかけます。
  • 講 師:Professor Richard James (Pro Vice-Chancellor (Participation
    and Engagement), Director of Centre for the Study of Higher Education,
    Melbourne Graduate School of Education, the University of Melbourne; Associate
    Professor Sophie Arkoudis (Deputy Director of Centre for the Study of
    Higher Education, Melbourne Graduate School of Education, the University
    of Melbourne); エイドリアン・ピニングトン(早稲田大学国際教養学部教授・教務主任); ウラノ・エジソン・ヨシアキ(筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授); 芳賀満(東北大学高等教育開発推進センター人文社会科学教育室教授)

2 University Globalization

  • コード:大学教員論 L-02
  • 対 象: 院生 ◎   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 △ 
  • 開催日: 
  • 概 要:”University Globalization – How Japanese Education/Employment Systems are Different from Other Countries”
    This seminar intends to find out the root cause(s) of the current weak
    Japan by focusing on the differences between Japanese university
    education and employment systems from to other countries.
  • 講 師: 

3 University Globalization

  • コード:キャリア教育 W-03
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ○ 
  • 開催日:2012年11月26日(月) 13:00-17:50
  • 概 要:Seminar on “University Globalization: Actions From Universities”
  • 講 師: 

4 大学の教育改革と組織編成

  • コード:組織運営論 M-01
  • 対 象: 院生 △   新任 ○   中堅・リーダー ◎   職員 ○ 
  • 開催日:2012年11月19日(月)13:00~ 17:15
  • 概 要: 
  • 講 師: 

5 研究者育成と研究倫理教育の課題 -知識基盤社会における大学の責務

  • コード:大学教員論 L-02
  • 対 象: 院生 ○   新任 ◎   中堅・リーダー ◎   職員 △ 
  • 開催日:2012年12月18日(火) 15:30~17:30
  • 概 要:研究不正問題は、1981 年に米国下院科学技術委員会がとりあげて以来,競争的研究環境のもとで深刻な問題になっています。日本においても,2000 年代に日本学術会議による報告,声明が公表されているが,諸外国の取り組みに比べると大きく立ち遅れています。単なる研究不正にとどまらず,研究倫理の確立と,学部・大学院教育での行動規範教育が求められています。インターネットによる行動規範教育の普及を,進めている市川家國信州大学特任教授をお招きし,研究者育成のための行動規範教育に関するセミナーを開催します。
  • 講 師:市川家國(信州大学医学部・特任教授)
    小谷元子(東北大学・総長特別補佐(研究担当)・理学研究科教授)